WEB部門もりのこ
今回は、すべては写真で決まる!ホームページの集客力UPを目指すなら「よい写真」を使うべし!の記事で予告させていただいた、ホームページや印刷物などの素材として、自分で写真を撮る際のポイントをご紹介します。
カメラの種類
写真を撮るためのカメラの種類はいろいろありますが、一般的なものを簡単にまとめると、下図のようになります。
それぞれのカメラの特徴を、簡単にご紹介します。
デジタル一眼レフカメラ
一眼レフカメラは、使われている画像センサーが大きく、レンズも大きいため、撮影時に取り込める光量が多く、高品質な写真が撮影できます。また、交換レンズの種類が多く、レンズを対象物に合わせて交換することで、目的に合わせて効果的な写真を撮ることができます。デメリットとしては、値段が高くなりがちであることと、レンズも含めボディが大型になり、持ち運びには適さないということです。
ミラーレス一眼カメラ
ミラーレス一眼カメラは、光を反射させてファインダーに送るためのミラーを省くことで、ボディの小型化を実現したカメラです。一眼レフと同じように対象に合わせてレンズが交換できるのも魅力です。一眼レフに比べ軽くコンパクトなため、持ち運びしやすく、気軽に高品質な写真の撮影が可能となります。ただ、画像センサーは一眼レフで使われるものよりも小さいものになり、交換レンズも種類が限られます。
コンパクトデジカメ
コンパクトデジカメは、小さくて軽く持ち運びが楽なカメラです。レンズ交換ができない分、高倍率ズームレンズや、多彩な撮影モードなど機能が充実しています。しかし、コンパクトデジカメで使われている画像センサーは小さく、本格的な撮影には不向きです。
スマホ
今や日本人の85%が持っているスマホ。付属のカメラも年々高性能になってきました。さすがに専用のカメラほどの品質は望めないものの、特に機材を買い足す必要も無く、普段持ち歩いているもののため、いつでも気軽に撮ることができるのが魅力です。メインイメージなどの撮影に使うには難しいですが、しっかり環境を整えれば、サブカット程度なら十分なものが撮影できます。
フィルムカメラではなく、デジタルカメラを
フィルムカメラで撮影した写真には独特の風合いがあり、近年人気が再燃しています。しかし、フィルムを現像し、デジタルデータとして取り込むには手間や料金がかかる上、クリアな画質を得られないことから、効果を狙うのでなければ、ホームページや印刷物などの素材を撮影する機材としてはお勧めしません。
何らかの理由でフィルムカメラを使う必要がある場合は、フィルムの現像時、デジタルデータへの取り込みをオプション料金で対応してくれる写真屋さんがあるので、ぜひ利用しましょう。プリント写真をスキャンするより、きれいなデータにしてもらえます。
撮影時気をつけること
明るさ(光量)
明るさ(光量)が足りない暗い被写体を撮影するためには、感度を上げる必要がありますが、感度を上げるとノイズが出るため、自然光を利用したり、照明を工夫するなどして、低めの感度でも撮影出来るように、明るい環境を作るように心がけましょう。
逆に、細部が白飛びするほど光が強すぎる時は、白いレースカーテンや薄い紙などで光を和らげるなど、最適な光量に調節することが大切です。
レフ板の利用
レフ板とは反射板のことで、光を反射させて使います。白色、黒色、銀色があり、光のムラをなくしたり、陰影を演出したり、様々な目的で使われます。
専用のレフ板でなくても、白い紙や黒い紙、アルミホイルなどを段ボールなどに貼るだけでレフ板代わりになるので、光の調節に活用しましょう。
内蔵フラッシュは焚かない
ただ、暗いからと言って内蔵フラッシュを使うのは、お勧めしません。光が正面から真っ直ぐ当たり、立体感が損なわれます。
照明の色に注意
照明に色が付いていると、正しい色で撮影できません。効果を狙っているので無ければ、色の無い白色の光源を利用しましょう。自然光で撮影する場合は明け方や夕方は避ける、室内灯で撮影する場合は昼白色と書かれた照明を利用するなどするとよいでしょう。
ピンボケや手ぶれは御法度
ピントが合っていなかったり、手ぶれがある写真は、HPの素材として使用できません。
どちらも明るさが不足していると起きやすいので、照明を工夫し、明るい環境で撮影しましょう。
手ぶれを抑えるには三脚を使うことが一番ですが、三脚がない場合、台や手すりなどにカメラを置いたり、壁や柱にあてることでカメラを固定するとよいです。
カメラの設定
ISO | オート 設定する場合は、100〜400 |
---|---|
撮影モード | 絞り優先モード |
画質 | その機種の最大サイズ |
ファイル形式 | あればRAW、なければJPEGの高画質(低圧縮) |
絞り優先モードなら、絞りが調節できます。絞りを調整することで、ピントの焦点以外の部分のボケ感が変わりますので、写真の目的に合った絞りにしましょう。
目的別撮影のコツ
料理
料理を撮影する場合は、立体感を表現するため、逆光(光が真後ろから入る)か半逆光(光が逆光より少しサイドの斜め後ろから入る)で撮ると綺麗に撮れます。
室内の照明では光量が足りない場合は、窓際で自然光を利用して撮るとよいです。
また、照明の色には特に注意してください。蛍光灯やLEDで昼光色と呼ばれる色の照明の下で撮影すると、料理が青みがかり、美味しくなさそうに見えてしまいます。
建物外観
建物の外観を撮影する場合は、光の向きに注意しましょう。逆光になると、空が白く飛んで建物が暗くなってしまいます。建物の向きを変えることはできませんが、時間帯や撮影角度によっては軽減できる場合があります。
綺麗な青空と共に撮るのであれば、午前中の撮影が向いています。午後になると、大気が排気ガスなどで汚れ、青空がくすんだ色になります。また、正午〜日が沈むまでは、太陽光が強い時間帯となり、コントラスト(光と陰の明暗差)が大きく、細部が表現できません。
午前中だと逆光になり、午後に撮る必要がある場合は、薄曇りの天気の日に撮ると、太陽光が緩和され、陰影の差が適当になります。ただ、雲が厚く太陽光が弱くなりすぎると光量不足となりますので、天候をよく観察して、ベストな写真を目指しましょう。
また、夜しか営業していない店舗などは、店の印象を伝えるため夜に撮影しましょう。その際、日が沈んで暗なるまでの10〜20分程度の間に撮影すると、建物の外観と室内の照明の光をあわせてきれいに撮ることができます。
内観
室内を撮影する場合、部屋を広く見せるために引いて撮影しようと思っても、壁があるため難しい場合が多いです。そういう場合は、一眼レフやミラーレスなど、レンズを交換出来るカメラで、広角レンズを使って撮影すると、室内を広く撮影することができます。
外の明るさに合わせると室内が暗くなり、室内に合わせると、外(窓からの景色)が飛んでしまいます。
プロは、室内に大きめの外付けストロボを焚いて、窓の外との明るさの差を縮めることで室内と窓の外の景色両方を綺麗に撮影しています。自分で撮るため外付けストロボが使えない場合は、夕方、空がやや暗くなった時に撮影すると、比較的に綺麗に撮れます。
またスマホの場合は、HDRという設定をONにして撮影すると、室内の明るさと窓の外の明るさそれぞれに合わせ、自動で調整してくれます。
さいごに
撮ってみた写真がイマイチだった場合は、『「使えない画像」を「使える画像」にする4つのポイント』を参考に修正してください。
ホームページや印刷物用として、デザイン会社や制作会社などにデータを渡すときは、撮ったままのデータを渡し、修正はプロに任せてください。もちろんUNICOも、使う際はきれいに見えるように補正を掛けさせていただきます。
ただ補正にも限度がありますので、きれいな写真を使うのであれば、この記事を参考に撮影してみてください。
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