株式会社UNICO(ユニコ)

新型コロナウイルスで再注目!「クラウドファンディング」の支援力とは

2020年08月03日(月) 冊子掲載
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広報企画部門はづき

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広がる「クラウドファンディング」の輪

新型コロナウイルスが、企業の経営を直撃しています。帝国データバンクによると、新型コロナウイルスの影響で倒産した企業は、7月21日現在、全国で362社にのぼっています。すでに経営破綻に陥る会社が続出しており、この流れは残念ながら止まりそうにありません。国からの支援は追いついておらず、企業側はこの危機を乗り越えようと、見えない敵と必死で戦っているのが現状です。

そんな中、企業の資金調達のために改めて「クラウドファンディング」に注目が集まっています。

▲7月下旬、平日の伊勢神宮・内宮おはらい町。徐々に観光客も戻り始めている様子。

クラウドファンディングとは?

クラウドファンディングとは、インターネットを活用して、不特定多数の人たちから資金を調達する仕組みで、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語です。今ではインターネットを用いての資金集めを示しますが、言葉そのものは「一般の人々から広く資金を募る」取り組みを意味します。

そういった意味では歴史は古く、ヨーロッパでは400年以上も前に、本を出版するための費用を寄付によって集めたと言われています。資金提供者へのお礼として、寄付者の名前を書籍に掲載する権利を提供したそうです。
また、あの「自由の女神」も、クラウドファンディングの寄付でできたものの1つ。日本では、鎌倉幕府ができる直前の1180年に、東大寺の大仏の修復・再建が、寄付によって実現されました。インターネットを使った現在のクラウドファンディングの仕組みは、日本では2011年の東日本大震災で、復興支援を目的にした寄付型のクラウドファンディングが一気に広がったのが始まりと言われています。また、2014年に規制を緩和する金融商品取引法の改正案が国会で可決したことにより、投資型のクラウドファンディングも注目されるようになり、多くのメディアで取り上げるようになりました。

クラウドファンディングの仕組みって?

まずは、資金を調達したい起案者がプロジェクト案をクラウドファンディングサイトに掲載します。それに賛同する支援者が資金を支援。その後、起案者がリターン(お返し)を提供します。

リターンには金銭的なものから、モノやサービスまで様々です。また、クラウドファンディングには大きく「購入型」「寄付型」「投資型」の3種類あり、それぞれ使用目的やリターンなどが異なってきます。

主な3種類を一覧にしました。

プロジェクトの起案者にとっての最大のメリットは、不特定多数の人から資金が調達できることです。インターネットを活用して、個人・法人を問わず、幅広く資金調達を行うことができます。また、資金調達達成までのスピード感も支持されています。

重要なのは、プロジェクトがいかに魅力的かどうかです。プロジェクトに賛同してもらえなければ、資金調達は成功しません。また、必ず資金調達ができるという保証がない中で、様々な準備を始めることはリスクになります。さらに、プロジェクトが成立した際には、実施する義務が発生し、大きな責任が問われることになります。もし、プロジェクトに遅延などが発生した場合には、支援者が納得できる説明が必要です。

支援を呼びかける地方自治体も

UNICO本社のある三重県伊勢市でも、新型コロナウイルスの影響で、営業自粛や休業などにより経済的打撃を受けた市内の飲食店・宿泊施設を応援するため、クラウドファンディングサービスを活用した取り組みが行われました。

内容は、1口1,000円から支援を募集し、支援額に飲食店25%、宿泊施設50%を上乗せしたプレミアム付きチケットをリターンとして支援者に返すというものです。

6月10日からスタートし、目標金400万円を大きく上回り、約5,370万円もの支援金が集まりました。(現在は終了)

伊勢市のクラウドファンディングのように、今回の新型コロナウイルスの影響で、地方自治体が地域の危機を救おうと、支援を呼びかける動きが活発になりました。クラウドファンディングが盛り上がり、それをメディアが取り上げるというケースも。そうなれば、より有効な資金調達手段になり得ます。

支援者により伝わるプロジェクトの発案を

大手クラウドファンディング会社「株式会社CAMPFIRE」によると、今年5月のクラウドファンディング支援総額は、前年の同じ月と比べると6倍の約40億円に上り、支援者は5月だけで39万人。前年の同じ月と比べて4・8倍になったそうです。

ちなみに、資金調達をした事業者のうち、約8割はクラウドファンディングを初めて利用したといいます。

クラウドファンディングを始めるには「ハードルが高い」と感じておられる事業者様も多いかと思います。始める上で大切なことは、なぜ起案したのか、何を実現したいのか、集めた資金を具体的にどう使うのか、どんなリターンがあるのかなどが、自分のプロジェクトのページを訪れた人に伝わるように発信することです。

新しい資金調達の手段、新たなファン獲得のために

起案者と支援者の関係性は、これまでの生産者と消費者の関係性とはまったく別物です。クラウドファンディングは、新しい経済の仕組み、新しい社会のあり方なのかもしれません。

また、プロジェクトに賛同する支援者は、商品やサービスのファンとして、プロジェクト終了後も支援を続けてくれる可能性があります。事業が軌道に乗った、または復活した際には、大切なお客様になってくれるでしょう。商品やサービスを通じて、会社そのもののファンになってもらうことができれば、プラスの波及効果も望むことができます。

クラウドファンディングでの資金調達は、事業や活動を継続していくための1つの手段になるのではないでしょうか。

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