株式会社UNICO(ユニコ)

新型コロナウイルスの莫大な影響を受ける伊勢志摩地域 今、私たちに何ができるのか

2020年04月30日(木) 冊子掲載
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失われた「日常」

新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るっています。ここ日本でも、政府から4月7日に7都道府県に緊急事態宣言が発令され、さらに16日にはその対象を全国に拡大。また、これまで宣言の対象だった7都道府県に、東海エリアでは愛知県を含む6つの道府県を加えた13の都道府県が「特定警戒都道府県」に指定されました。

この記事を作成している4月20日(月)現在、三重県内で39例の感染者情報が報告されており、一週間前の倍以上の感染例に日に日に緊張の高まりを感じています。

観光客が姿を消した伊勢市内

UNICO本社のある三重県伊勢市は、言わずと知れた伊勢神宮のお膝元。直接的・間接的問わず観光業に携わる事業者が非常に多い地域です。新型コロナウィルス禍の影響が懸念される中、4月11日(土)の午前9時に伊勢神宮・内宮前を訪れてみました。

いつもの週末なら、この時間でも多くの方で賑わうおはらい町ですが、この日は閑散としていました。営業時間を短縮したり、既に休業に踏み切っている店舗もあり、観光客どころか開店している店舗自体がまばらな状況でした。開店していた店舗の方にお話を伺うと、「かなり厳しい。うちはまだ休業の予定はないが、状況をみて判断しなければならない。週明けから休業に入る店舗も多いと聞いている。」とのことでした。


▶︎ここ数年、休日はたくさんの観光客でおはらい町も大勢の人が訪れていました。

もちろんこの状況は内宮前だけではなく、外宮前も同じです。声を掛けると、「こんな時だから仕方がない」とやるせない表情を浮かべていました。

毎月1日に販売され、買い求める方の長い行列ができる赤福の朔日餅も、5月から休止が発表されました。毎月、朔日餅で季節を感じるのを楽しみにされている方も多いと思いますが(筆者もファンの1人)とても残念です。改めて、目に見えないウイルスの脅威を感じます。

先の見えない不安

伊勢市発表によると、2月の伊勢神宮の参拝者数は前年と変わらぬ水準でした。続く、3月は47万564人と前年と比べて半分ほどの水準にまで落ち込みました。それでも、3月20日(祝)~22日(日)までの三連休には渋滞も出来ていたので、まさか3週間後こんな状況になるとは予想していませんでした。
ちなみに取材に訪れた4月11日(土)と続く12日(日)の伊勢神宮の参拝客数はおよそ2900人。昨年の同時期と比べると、10分の1にまで減少したということです。

▶︎伊勢神宮・内宮前。休日にこの人の少なさ…初めて見る光景です。

団体旅行の予約取り消しが相次ぎ、3月から4月の予約はほぼゼロ。新たな予約がほとんど入らないなど、影響はかなり深刻な状況です。飲食業でも予約のキャンセルが相次いでいます。
また、それに伴い漁業や畜産の販売量も激減、対策が迫られます。伊勢市では、4月の地元観光消費額だけで例年比41億2800万円の減少を見込んでおり、さらに5月の大型連休以降も、観光客の減少や市民の外出抑制に歯止めがかからないと予想され、皆一様に先の見えない不安に苛まれています。

企業を支える様々な取り組みとは

伊勢市でも新たな取り組みが始まっています。「できるだけ予算をかけず、できることを今すぐ始める!」という考えのもと、状況を打開するため、市民をはじめ、伊勢のまちに関わる全ての人々のアイデアを集結させ、市内の消費活動を向上させる取り組みを情報発信するとして、地産地消の促進プロジェクト「@伊勢action」がスタートしました。

具体的には、新型コロナウィルス流行を受けて影響を受けている伊勢市内の飲食店舗や中小企業を応援するため伊勢市が公式SNSを立上げ、飲食店などが持ち帰りメニューを紹介したり、様々な事業を手掛ける事業所がコロナ対策の商品・サービスを発信しています。
さらに、伊勢市役所を始め、各総合庁舎を売り場として開放。賞味期限や使用期限が近い商品や大量の在庫品などを、職員や庁舎に立ち寄った市民に向けて販売できる場を提供しています。

※「@伊勢action」について詳しくはこちらから。

民間企業でも様々な取り組みが始まっています。呉服店が質の良い生地でオリジナル手作りマスクを作成して販売したり、休館中の水族館で館内用の消毒液を病院などに向けて販売を始めたり、販売店や製造元が自社サイトでの販売に力を入れるなど、それぞれがこの局面を乗り越えようと行動を起こしています。

補助金・補正金の有効活用を

今年も中小企業を対象にした、令和元年度補正予算「小規模事業者持続化補助金」の公募受付が始まっています。今年度は10回受付が行われる予定で、現在4回分の〆切が発表されています。第1回の受付は終了し、現在は第2回の受付が行われています。(6月5日締切)

この補助金は、従業員の少ない小規模事業者や個人事業主らが、様々な課題を解決するために積極的に取り組めるよう、サポートしてくれる補助金です。今年度は新型コロナウイルスの影響を受け、経営上の影響を受けながらも前向きに売上向上・業務改善に取り組む事業者に対して、優先的な支援が行われると告知されています。

※令和元年度補正予算「小規模事業者持続化補助金」公募要領はこちらから

また、さらに、特に大きな影響を受けている事業者に対しては、事業前半に広く使える「持続化給付金」の支給も発表されていますので、詳しくはお近くの商工会・商工会議所にお問い合わせください。

今、自分ができること

緊急事態宣言が発出され、各企業ではリモートワークの導入、外出自粛に伴う自宅でのアクティビティを楽しんでもらうための無料サービスを提供するなど、各社の強みを生かした取り組みが行われています。
このようなオンラインサービスを活用した新たな取り組みは、今の時代だからこそできるものであり、活用しない手はないのではないでしょうか。

新型コロナウイルスの一刻も早い終息を願いつつ、私たちが今できることは何か。まずは、密室・密集・密接の「3密」をさけ、手洗い・うがいの徹底を心がけましょう! 助け合いの精神で一丸となり、この国難を一緒に乗り越えましょう。UNICOも私たちにできることで、全力でサポートいたします。

※ この記事は4月20日現在の情報です

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