いまビジネスの世界で、「リスキリング」＝学び直しが注目を集めています。
リスキリングとは、今行なっている仕事とは全く異なる新しいスキルや能力を習得し、現在の仕事や将来のキャリアに適応するために新しい知識やスキルを学ぶことを指す言葉です。

こう言うと、転職して別の企業に就職する人が行う自己啓発のようなイメージを持たれるかもしれませんが、実は同じ会社でずっと働き続ける人にも「リスキリング」が必要だと言われています。

リスキリングが話題になっている業界は多岐にわたりますが、特にテクノロジー、デジタルマーケティング、ヘルスケア、金融、教育などの分野で注目されています。これらの業界では、急速な技術の進化や市場の変化に対応するために、従業員が新しいスキルや知識を習得する必要性が高まっており、リスキリングが重要なテーマとなっています。

デジタル技術の急速な発展によってDX（デジタルトランスフォーメーション）が進むと、どの企業でも今と同じ仕事をし続けるだけでは立ち行かなくなります。カメラマンを例にしてみましょう。これまでデジタル化と言えば、今までの仕事の効率を上げたり、コストを削減したりするものでした。カメラがフィルムカメラからデジタルカメラに変わった時点では、現像にかかる手間や時間は削減されましたが、写真を撮ったり見たりする体験自体に変化はありませんでした。

しかし更に技術が進むと、写真をオンラインで世界中の人々と共有したり、誰でも簡単に加工したりできるようになり、デジタル技術によって人々の行動が変化し、写真にまつわる新しい商品やサービスが生まれるようになりました。

DXとはこのように、デジタル化によって人々のライフスタイルや、ビジネスの方法まで変えてしまうことをいいます。カメラに関わる仕事をしている人たちは「きれいに写すための技術」に加えて、撮影した写真を「より良い写真に補正する加工技術」を持っていることが重要となり、更には「インターネットやSNSについての知識にも長けている人」がより重用されるようになりました。

新しいビジネスに対応し、競争力を上げるために必要な知識や技術を獲得すること、これが「リスキリング」です。リスキリングの本質は「変化する社会で、今後必要なスキルや技術を学ぶ」ことであり、そこでは自ら必要な技術を選び自ら学ぶ力＝「独学力」が重要になります。

「独学」というと、起業家や個人のクリエイターなどを連想する人もいるかもしれません。しかし、今後は、会社員であれ、事業主であれ、独学で「クリエイティビティの高いテーマ」を学び、「ブルーオーシャンの分野を開拓していく人材」が今以上に求められていくことでしょう。

リスキリングのためには、良質な自分時間を確保することも大切です。
神岳テラスでは、自然を感じながら集中できる時間をお過ごしいただける場をご用意しています。自分を見つめ直す時間が必要な時や、集中したい時など、ぜひお気軽にご利用いただければと思います。