株式会社UNICO(ユニコ)

インバウンド効果でいま日本に何が起こっている?

2017年12月01日(金) 冊子掲載
はづき

広報企画部門はづき

旅先で感じた衝撃!インバウンド推進の今

先日、休暇をもらって沖縄旅行に行ってきました。何度も訪れたことのある観光地なのに、明らかに数年前と違う光景を目にしました。アジア系の訪日外国人の数が明らかに増えているのです。特に国際通りは那覇空港からアクセスが良く、お土産を買うために多くの外国人が訪れていたようです。近年、インバウンドというキーワードをよく耳にしますが、確かに地方にもインバウンドの波はやってきているようです。


1年前に東京を訪れた際も、同様の驚きがありました。特に浅草雷門周辺はアジア系の外国人が非常に多く、日本人を探す方が困難。昨今のサブカルチャーブームもあり、秋葉原も家電やアニメのグッズを目当てに、多くの外国人が街を行き交っていました。2020年のオリンピックに向けて、更なるインフラの充実が図られる東京は、これまで以上に人気が高まることでしょう。

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外国人に人気の都道府県ランキング

日本経済新聞調べによる「インバウンド統計リポート」訪問率の高い都道府県ランキングベスト5を見てみましょう。

1位大阪府、2位東京、3位千葉県、4位京都府、5位沖縄と続きます。そして、ランキング上位とはいかないものの、いま、インバウンド効果が顕著に表れている都市があります。一つは、新潟県です。新潟では頻繁にビジネス・国際会議が開かれているのも一因かもしれません。二つ目は、地震が落ち着いた熊本県。くまもん人気も後押ししているのでしょうか?三つ目は徳島県。全体の順位としては35位と上位ではありませんが、徳島には阿波踊りがあり動画配信などの影響もあるのかもしれません。伝統芸能×モダニズム(今どきのかっこよさ)をわかりやすく表現できるデジタルコンテンツの活用は、地方がブランド化するための起爆剤になる可能性を秘めています。

では、私たちの三重県はといえば、31位と随分水をあけられています。
実際、11月の平日に内宮前を訪れてみましたが、アジア系の外国人をちらほら見かける程度で、沖縄や東京のように異国を感じる事はありませんでした。しかし伊勢市は、株式会社ブランド総合研究所が出している「地域ブランド調査2017年魅力度上位100市区町村ランキング」にも32位(昨年は21位でしたが…)になるほど国内旅行先としてはブランド力を発揮しています。

伊勢市のインバウンド対策

伊勢市ではどのようなインバウンド対策を行っているのでしょうか?

一番力を入れているのは、デジタル観光戦略です。
この取り組みは、2年前じゃらんリサーチセンターとの協業による「初TABIin伊勢」のキャンペーンとして、若者層へのアプローチ強化からはじまったものです。昨年はグーグルとも協業をし、伊勢志摩サミットで露出が高まったタイミングでインバウンド市場での訴求力を高めるという狙いで「youtube」上でのデジタル広告を出しました。ターゲットはイギリスと限定的ではありましたが、その効果は絶大。結果はGoogleも驚くほどで、当時ネットニュースにもなったので記憶している方もいるのではないでしょうか?動画視聴数の目標66万6667PVに対し、2.6倍のべ174万3578名が30秒以上視聴、ヨーロッパでの伊勢への関心の高さが伺えます。

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国籍を問わず人気の「体験型プログラム」

訪日外国人に人気のコンテンツは、日本らしい伝統と体験だと言われ、伊勢市でも体験型観光にも力を入れています。

体験プランを特集し橋印する伊勢まちづくり会社の『したいコトいっぱい!コト旅』サイトでは、お伊勢さん観光案内人による神宮案内や御朱印帳手作り体験など様々なプログラムが紹介されています。また、人力車体験等も人気の体験の一つ。というわけで、実際に人力車光勢屋の前田さんに内宮前を体験案内していただきました。

伊勢神宮内宮前の神聖で美味しい空気の中、オススメスポットの解説を聞きながら颯爽と風切る体験は格別でした。そして何よりも“絵になる”のも重要なポイント。フォトジェニックな体験はSNS発信に直結するので、拡散性が高く口コミの効果も出やすいと言えるでしょう。光勢屋さんにインバウンド効果について尋ねると、外国人のお客様の予約が増えているのは確かで、この日も中国人観光客の予約が入っているとの事。前田さんの人柄もあり、エンターテイメント性が高く英語対応もできるので、日本人・外国人問わず観光客に人気のプログラムとなっています。

伊勢市のインバウンド「今後の課題」

インバウンド効果についてを書きましたが、良い事ばかりではありません。

伊勢神宮は日本人にとっても神聖で特別な場所。訪日外国人が増加傾向にあるとはいえ闇雲に広告を打ち、大量の外国人観光客が押し寄せても対応しきれるものではありません。伊勢市にとって適正な観光客のキャパというものがあり、できるなら伊勢を愛し神宮を理解する方々におもてなしをしたいもの。「参拝」の意味を損なった単なる「観光」が増えては意味がないのかもしれません。

インバウンドを増やすことも重要ですが、唯一無二の聖地、日本人に愛される伊勢神宮を守るために何をどのように発信していくかについて考えることがこれからの課題と言えるでしょう。

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