株式会社UNICO(ユニコ)

コピー用紙について調べてみた

2019年12月11日(水)
もりのこ

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サイズについて

普段使用しているコピー用紙の包み紙や段ボールに書いてある「A4」。サイズを表しているということは何となく知っているという方は多いと思います。書類や、フライヤーなどでよく使われる「A4」、大学ノートのサイズとして一般的な「B5」など、「A○」「B○」というサイズ表記は、それぞれ「A判」「B判」と呼ばれます。アルファベットはサイズの系統で、数字は小さいほど大きいサイズになります。ちなみに、同じ数字で比べるとA判とB判では、B判の方が大きくなります。

A判

A判は、ドイツの工業規格 DIN 476を基にした国際標準規格で、19世紀末ドイツの物理学者オズワルドによって提案されました。面積が1平方メートルの「ルート長方形」をA0とします。

サイズ 短辺(mm)×長辺(mm) A0との面積比 用途
A0 841×1189 1
A1 594×841 1/2
A2 420×594 1/4 ポスター
A3 297×420 1/8 選挙ポスター
A4 210×297 1/16 一般的な書類、フライヤー
A5 148×210 1/32 教科書、参考書
A6 105×148 1/64 文庫本
A7 74×105 1/128

B判

B判は、日本では国際標準規格ではなく日本独自の規格を使用しています。美濃紙をもとに面積が1.5平方メートルの「ルート長方形」をB0とします。

サイズ 短辺(mm)×長辺(mm) B0との面積比
B0 1030×1456 1
B1 728×1030 1/2 駅貼りポスター(大)
B2 515×728 1/4 駅貼りポスター(小)
B3 364×515 1/8 電車の中吊りポスター
B4 257×364 1/16
B5 182×257 1/32 大学ノート
B6 128×182 1/64 コミック本
B7 91×128 1/128

ルート長方形

古来より美しい比の形として好まれてきた比率のなかで、「白銀比」と呼ばれる「縦:横=1:√2」の長方形を「ルート長方形」といい、半分に切っても同じ形(比率)になります。

紙の種類と特徴について

紙は大きく「非加工紙」「加工紙」の2つに分かれます。

非加工紙

生成したまま、特に加工を加えていない紙です。レーザープリンターでもインクジェットプリンターでも使用でき、鉛筆やペンなどでものを書くのにも向いています。紙がインクを吸収するので、インクジェットプリンタや水性ペンでは、にじみが出ます。

普通紙

コピー機やプリンターでよく使われる紙で普通紙と呼ばれるものがあります。過去に主流だった感熱紙に対しての普通紙で、「Plain Paper Copier」の頭文字を取ってPPC用紙とも言われます。

上質紙

化学パルプ配合率が100%の紙を上質紙と呼びます。コピー機やプリンターでも使えます。高級紙であるケント紙なども上質紙のうちに入ります。

中質紙・上更紙・更紙

それぞれ、化学パルプの含有量が70%以上、70~40%、40%未満の紙のことを言います。紙粉が機械内に入り故障の原因となるため、安いからと言ってコピー機やプリンターで使用すると、逆に修理代で高く付くことになる可能性があります。

再生紙

古紙をリサイクル(再生)して、製造された紙のことです。古紙に含まれるインクのため、本来再生紙は、紙色の白さの度合いを表す白色度が低くなりますが、漂白を施すことによって白色度の高い再生紙も作られています。
一般的にリサイクル加工の手間がかかる分、同程度の上質紙より割高になりますが、環境に配慮した製品を選ぶという観点から、公的な印刷物や環境保全を掲げている企業の印刷物には、再生紙が使われます。しかし、100%古紙で再生紙を製造すると、再生や漂白の過程で発生する二酸化炭素量が、新品の紙を製造するときの2倍にもなることから、古紙とパルプが配合された紙を使ったほうが、環境には逆によいと言われています。

加工紙

表面にインクをきれいに発色させるための薬剤を塗布し、耐久性や光沢などを加えた紙です。写真の印刷に向いています。

インクジェット用紙

プリンターで使われる紙のうち、インクジェット用と書かれた紙も加工紙になり、インクジェットでプリントした際のインクのにじみが抑えられます。ただ、このような紙をレーザープリンターで使用すると、機械内部のローラーに薬剤がつくことから故障の原因となります。
インクジェット用紙に関して今の季節でよくあるトラブルが、年賀状です。年賀状にも普通紙とインクジェット用がありますが、インクジェット用はレーザープリンタだけではなく、商業印刷機でも使えません。特に切手部分がキャラクターのデザインになっている年賀状はインクジェット用しかないので、印刷所などに年賀状を持ち込んで印刷する予定がある方は、注意をしてください。

コート紙・マットコート紙

商業印刷で使われるコート紙・マットコート紙は加工紙の代表です。インクのにじみを抑え、発色をよくする加工が施されていますが、その加工によって筆記具での筆記やスタンプの押印には向かない紙となっています。また、コピー紙やプリンターで使用すると、加工面の影響から紙送りがうまくいかず、紙詰まりやすべりが発生します。
そもそも、一般的に売っている紙ではないので、プリンターで使う場面があるとすると、既に印刷会社で印刷された紙に刷り込みをしたいという場合かと思います。ただ、商業印刷で一般的なオフセット印刷をする際に、重なった紙同士でのインク移りを防止するため使用されるパウダーが、プリンター内部に入ると故障の原因になるため、印刷会社に頼む際には、プリンターで使う旨を説明し、パウダーを使わない、もしくは少なくする方法で印刷してもらいましょう。その上で、紙の間に空気を入れるようにしっかり捌いてプリンターにセットするようにすると、紙詰まりやすべりをある程度防ぐことができます。

厚さについて

紙の厚さを表す際、メートルの他、坪量、連量という単位が使われます。

μm

μはマイクロと読み、1,000μmで1mmになります。紙は薄いので、このような単位が用いられます。一般的なコピー用紙は、だいたい90μm(0.09mm)程度です。

坪量

「坪量」は、1平方メートルあたりの用紙の重さを表し、g/㎡と書きます。一般的なコピー用紙の坪量は、だいたい64~68g/㎡です。

連量

紙を大量に取り扱うことが多い、製紙メーカー、紙問屋、印刷会社などの間で使われる、ある一定のサイズの紙1,000枚を表す単位として、「連」という単位があります。「連量」は、その1連あたりの重さを表す単位です。紙が1,000枚もあると重さもあり、kgと表記されます。
ただ、基準とするサイズが紙によって変わってきます。よく言われる「90kgの紙」という言い方をする時は、特に言及がない場合、四六判といわれるサイズを基準にしていることが多いですが、違う場合もありますので、気をつける必要があります。ちなみに、一般的なコピー用紙は、四六判で55kgくらいとなります。

坪量、連量、どちらも、数字が大きい(重い)ほど紙が厚くなります。ただ、紙により重さも違うため、同じ数字でも同じ厚さとは限りません。例えば、コート紙の四六判90kgは、上質紙の四六判90kgよりも薄くなります。μmで表す場合は、同じ数字であれば同じ厚さになります。

まとめ

ここに書いた以外にも、紙による特性や種類がありますので、目的によって使い分ける事が重要になります。ホームセンターなどの売り場には、プリントした見本帳などをおいてある場合もありますので、購入する際にはしっかり確認をしてください。

参考サイト
https://aaatoyo.com/dictionary/size.htm
https://netprintblog.kingprinters.com/poster-size/
https://www.ecosup.com/feature/コピー用紙の種類・特徴は?/
https://www.monotaro.com/s/pages/productinfo/copypaper_type/
http://office-frt.com/125/

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